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3月3日

人を使うのには工夫がなくちゃ

先日、会社の新人同士で雑談していたときのこと。
私はまったくの新人でド素人、相手はブランクがあるので新人扱いになっているベテランである。
神経をすり減らす割には報酬が多いとは言えないね、というのは意見があったのだが。

専門職やコンサルタントを伴う営業・販売職などの場合、見かけ上の報酬は多くてもスキルアップのために投じる費用が多いので、自由になる金額は大変少ない。
私自身、働くことによって生じた娘の学童保育の費用以外は、必要な資格取得のための資金のつもりだ。
そのかわり、私が取得する予定の資格の使い方は会社のためだけに限定する気はない。
それは私につくものであり、私が自由に利用するものである。
たんにそのきっかけが業務であったというだけだ。

が、同時にそれは会社が労働者に望むことでもある。
その気のない人間には苦痛かもしれない。
しかも、成績に直接結びつくものでもないのだ。
特別な報酬もないのに、努力は暗に求めてくる、
それならば時給は低くても労働と報酬の関係がはっきりした職種の方が「お得」ではないのか。
……と、考えることもできる。

結果のみを報酬の対象にする給与体系でありながら、直接結果に結びつくとは限らないスキルアップも求める会社。
私はいつも「金額を提示されても私は動かないよ、カネがすべてとは思ってないから」と心中毒づいているのだが、
きちんとした報酬を求める人は「資格を取れと言うなら、その根拠を示せ」と心中毒づいているらしい。
働く目的が多様な労働者に対して、経営側や管理職は単調な提案しかできていない。
けれど、単調な提案しか示せていないのに「動かない労働者は無能だ」と思いこんでいる経営者や管理職の方が多いかもしれない。

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3月13日

選手に自分の思いを押しつけちゃいけねえよ・PartU

やってしまった…
顧客が話す情報のかなりの部分が「確認すべき情報」である。
信じて良いのは、住所・氏名・連絡先くらいだろう…
コンサルタント販売をする際の基本的な心構えを忘れて、私は顧客の言うことを鵜呑みにし、さらに顧客にとってのコンサルタントは私だけだと思いこんでしまった…
不完全な情報を元に構築したプランは、無用の長物だらけのコストパフォーマンスの悪いモノになっていた。

顧客は常に合理的な選択をしているとは限らない。
義理や人情のしがらみで敢えて不合理を選び取っているケースがあり得る。

顧客は必要な情報を小出しにする。
期限が差し迫っていても、必要な情報を得てから行動すべきだ。
さもないと無駄に時間を使うことになり、修正にさらに時間を費やす。

顧客が二股かけていることは十分あり得る。
医療の場でだってセカンドオピニオンを求めるではないか。
少なくとも、セカンドオピニオンを求めているのか、
自分は主なのかセカンドオピニオンなのか、確認すべきだった。

どうにも反省することの多い仕事に就いてしまったような気がする。

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3月18日

専業主婦という危険な生き方

年金について、読んだり聞いたり調べたりして、愕然とした。
日本政府はとっくに「専業主婦」という生き方を推奨していなかったのだ。
一部保守主義の人が口先で言っていたに過ぎず、制度上は「働かざる者食うべからず」なのだと強く感じる。

専業主婦の夫が第一号被保険者だった場合、妻本人に収入がなくても基礎年金を納付する。
夫が亡くなった場合、18歳未満の子がいる場合に限り、遺族年金を受け取れる。
(18歳未満の子がいなければアウト)

専業主婦の夫が第二号被保険者だった場合は、妻は第三号被保険者になる。
夫が亡くなって子どもがいなくても、遺族厚生年金なら受け取れる。
ただし、今なら35歳以上、来月からは40歳以上となる。
要するに、子どもがいない30歳代が家にいるな、ということだ。

この30歳代専業主婦達は必死で再就職先を探さなければならない。
残酷なようだが、専業主婦歴の長さと職業人としての能力は強い負の相関関係がある。
専業主婦としての時間を過ごすうち、本人がそれと気づかぬうちに、減価償却されてしまうのだ。
誇りを持って専業主婦であった人であれば認めたくないだろう、自覚も遅れるかもしれない。
人間の柔軟性を理解できるほどかつての社会人経験が長ければ、おばちゃんになってからでも職業人として成長できると信じて待てるだろうが…。

腰掛け仕事のまま、3c(3高?)男性を見つけて専業主婦になってしまう…
楽でうらやましくさえ見えるかもしれない生き方は危険がいっぱいだ。

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3月25日

お徳用

個人商店はどんどん減っている。
商売をやめてしまったり、コンビニに鞍替えしたり、といった変化が毎年見られる。

手作りの菓子やパン、お総菜の店は比較的健闘しているのだが、加工を伴わない野菜や鮮魚店が苦戦しているように見える。
近くのスーパーでは市場より安い価格で売っているので、個人商店では対抗できないという話も聞いたことがある。
価格勝負に持ち込んではいけないのだ。

ある時、ある青果店の近くを通りかかって、やるせない気持ちになってしまった。
通常より多くの野菜を入れた「お徳用」袋で売っていたのだ。
大量に安く買ってほしいという商店主の気持ちはよく分かる、
しかしそれを消費しきれる大家族も、大量に買ったものを分け合う隣組も、今はほとんどないのだ。
中学や高校の教科書では今でも「核家族化の進行」などと書いてあるのだろうか?
現代では核家族ですら減少して、一人世帯が増え続けているのに。

だが、鮮度が落ちた野菜は大量に組んで「お徳用」を販売する…以外の戦略はないのだろうか。
鮮度が落ちる前に「カレーセット」「天ぷらセット(お魚は買い足してね)」など献立別の組み方はどうだろう?
現代は「お徳用」より付加価値の方が喜ばれると思うのだが。

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