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5月1日

そのままの君が好き

ボーカロイドの歌もすばらしいが、イラストも美しかったり可愛かったり格好良かったりと芸術性が高まっている。
そこで不思議に思う。
初音ミクちゃんが(若いのに)O脚に描かれていることが多いのだ。
ギャグタッチのはちゅねミクちゃんならO脚でもまだわかるのだが、なぜ初音ミクちゃんがO脚なのか?
「もともとのミクちゃんはO脚に描かれているが、自分のイラストではすっきり脚を伸ばして描こう」とは考えていない様子だ。
O脚は矯正されるべき醜い脚、という意識がなくなったのだろうか。

しかし、立体的なミクちゃんや(ダンスなど)動くミクちゃんの脚はすっきりと伸びている。
年配の女性なら珍しくもないが、若い女性や少女のO脚はきわめて少数だろう、
ミクちゃんの年代(15〜16歳くらい?)の少女をモデルにして3DやCGアニメを作る際、作者はできあがったまっすぐな脚をどう考えたのだろうか?
O脚にしたくなかったのか、あるいはO脚にしたくても修正が難しかったのか。

いや、きっと初音ミクちゃんへの愛なのだ。
イラストではもとになったO脚のミクちゃんが好き、立体ではモデルになった少女の要素が入ったまっすぐの脚のミクちゃんが好き、
よりミクちゃんの本質に近いと思われるのがその組み合わせなのだ。
たぶん。

そこで思い起こされるのが、昔雑誌で見かけた「異性の鼻の形の好み」アンケートである。
いくつかの鼻の写真を被験者に見せ、好みを問う。
その時、男性の全員は理想的な形の鼻を好みだと言い、女性はそれを選ぶ人が多かったものの好みが散ったらしい。
アンケートを採った人は、恋人に要求するもののうち容貌の重要度が性別によって大きく違うからだと結論づけていた(と、うろ覚えに覚えている)。

今、同じアンケートを採ったら、男女とも散るんじゃないかと思う。
世間で支持されていようがいまいが関係ない、自分が好きなものは好きなのだ。
(さすがにこんなことを嘆く保守派はいないだろうな。)

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5月11日

交互に並べ

政治への関心はある。
あるが、中心となるのは自分や家族や親戚や友人達の生活に関わることだ。
経済政策や社会保障が関心の過半を占める。
庶民はこんなものではないかと勝手に想像する。
中世の農民よろしく、支配者が誰であろうとも日々の生活にそうそう変化はないのだが、支配権をめぐってのリアルな戦争は迷惑、まして自分たちの生活を脅かすものに対しては領主だろうが何だろうが武器を取って立ち上がる −−−
現代人なら武器は利器ではなく参政権を含む人権となる。

これに対して外国の政治に関しては他人事も良いところだ。
たとえばチベットに関しては情報が錯綜しすぎて何が真実なのかさっぱり分からない。
わずかに、ダライ・ラマの主張が大人らしくて好感が持てたこと、それに対して中国政府のダライ・ラマ批判はとんちんかんな印象だということくらいだろうか。

アメリカへの関心は日本にいるアメリカ兵士の犯罪が中心だ。
アメリカ兵士に限らず、犯人が日本人でも、最近は何かというと「ジコセキニン」。
それも、社会的に弱い立場におかれがちな人たちにだけ「ジコセキニン」を求めるという風潮だ。
これはもしや戒厳令にまでひっぱっていくための世論喚起なのか? と疑ってしまう。
もっとも戒厳令を敷いても誰も得をしそうにない、
昭和の時代のように夜の街には男性と水商売の女性だけがいる情景を再現したいノスタルジーの人が喜ぶのかもしれない。

自分にあまり関わらないことなら話の種になってしまう。
アメリカの大統領選や予備選のことならこんな具合に。

私がアメリカ国民だったら、(クリントンになるかオバマになるかは不明だが)次は民主党だ。
共和党は財政を赤字に、民主党は黒字にする傾向がある。
クリントン(夫の方)が作った黒字はブッシュが使い果たし、
ブッシュは2期目で次の大統領の分まで使い果たそうとしている。
赤字黒字赤字黒字…と交互に並んでくれなければ国民としては堪らないだろうに、赤字赤字ときてしまった。
次は黒字が来なければまずいだろう。

もっとも、同じ黒字系でも、オバマ氏ならまずは救貧からとりかかるだろうから、クリントン氏の方が黒字の即効性があるだろうとのこと。
即効性のある黒字政策と根本的な黒字体質への政策なら、協力し合えば強力コンビ。

もっとも…ということなら、次も共和党のマケイン氏が大統領になってもお金がないので
大幅ペースダウンした赤字になるのだろうか。

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5月23日

サムライと町女

近年の日本人男性は「サムライ」が多い。
封建制下の階級で自らを語るとき、町人や農民をあげる人は積極的に発言しないのに対して、武士階級をあげる人は気軽に「俺はサムライだ」というだろうとは思うが。
それにしてもサムライだらけだ。

たしかにサムライが多い時代だと思う。
サムライは時代によって大きく性格を異にするものの、さぶらう=誰かに仕えることは共通だ。
武闘派ではなくてもサムライを名乗って良い。
江戸時代の武士なら知性派が多くいる。
逆に知性教養がないサムライだって構わない。
貞永式目には、武士には律令が読めないから無教養向けに式目を作った、と書いてあるではないか。
どのような特徴を持っていても、誰かに仕えていることに変わりがない。
とすると、勤め人が多い現代にサムライが多数派を占めても不思議ではない。

では、女の方はどうだろう?
武士階級の女と言えば、ヤマトナデシコだろう。
鎌倉時代なら北条政子が思い浮かぶが、この系譜の元気で情熱的で政治的な女性なら(少数派だけど)いそうだ。
が、ヤマトナデシコと言われて思い浮かべるイメージからは遠い。
他に有名人というと、四谷怪談のお岩さん、牡丹灯籠のお菊さんあたりか。
この系譜なら、ヤンデレヒロイン(精神を病んでいる恋愛依存症の少女)が思い当たるものの、彼女たちはゲームなどの登場人物であって実在ではない。

むしろ現代女性は井原西鶴が書いた町人の女性達に近いような気がする。
元気で情熱的であまり政治的ではない女性達だ。
そして、娘時代に格式の高い家に奉公できれば、「嫁入り後の舅姑なにするものぞ」であった為、男子そこのけで習い事に血道を上げた彼女たち。
男子に対して一歩も引かずに受験勉強する今の女子学生とそっくりである。

なんと現代は多数派が身分違いではないか!
恋人いない歴の長い男女が多いのに納得してしまった。

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