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地デジいらない 「おねえちゃん」も恋する 目標に合致した愛称が良い
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8月1日

地デジいらない

総務省がアナログ放送終了完全地デジ移行についてのガイドラインを発表したのが先月下旬だ。
こうしたニュースが流れる度懸念することは一つ。
地デジ移行に伴ってテレビの視聴を止めてしまう現役世代(若者、といわれるかも)がまた悪者にされるかもしれない。

商業音楽(CD)・乗用車は売れ行きが悪くなると、現役世代(若者)が買わないのがいけないのだとヒステリックに叫ぶ人がいた。
遊び心がない、だからダメなんだ、と。
あまりの勝手な言いぐさに、よくぞそんなことが言えるものだと言葉を失った。
ナンセンスである、しかし不快感は残る。
我が家同様、地デジ対応のテレビに買い換える気はない、チューナも買わない、という現役世帯はどのくらいあるだろう?
けっこうあるような印象を持っている。
そして、買い換えが進まない統計を見て、テレビも見ないのはけしからん、ネットが悪い、とヒステリックに叫ぶ人が出るかもしれない。
ナンセンスである。
なるべく不快になりたくない身としては迷惑である。

実際テレビを見なくても特に不便はない。
私の1日あたりの視聴時間は平均で1時間弱だが、家族の平均を取れば30分前後だろう。
正社員として働いていた頃の半分以下だと思う。
物事への関心の持ち方は変わってない(感触だ)。
スポーツで言えば、関心のあったものには今でも関心があり、そうでないものは以下同文。
オリンピックには食傷しているが、それは今年の事情だろう。(聖火リレーでうんざりしたから。)

テレビは節約できることが分かった、
それがかつて娯楽の対象であったとしても、感傷に浸るつもりはない。
私たちは安心して年を重ねられない国に生きているのだ。

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8月8日

「おねえちゃん」も恋する

大正生まれの祖母が好きだったドラマの主題歌を今でも歌える。
「おねえちゃん」というドラマだ。
といっても「おねえちゃん」なのか「お姉ちゃん」なのか…どのように表記されるのかは知らない。
ヒロインは兄がいない長女であったらしく、弟妹の面倒を一手に引き受ける姉という設定だったようだ。
主題歌によると、ヒロインのポケットは“涙入れ"(厄介ごとは何でもおねえちゃんが処理)であり、
隣は“指定席”なのでヒロインは“いつも恋を忘れてる”状況にある。

ところが、「おねえちゃん」が恋をしてしまった。
長女の恋愛が成就していく…当時は大問題であったようだ。
親に何かがあったとき、家族を支えるのは一番年長の子どもだ。
それが男子であった場合は、結婚して家を継いでいく。
しかし、最年長の子が女子であった場合、長女は結婚しない。
妹たちを嫁に出し、弟に家督を継がせ、自らは独身のままであることが多い。
「源氏物語」の大姫は、好きな人にどんなに熱心にプロポーズされても、妹たちの結婚の面倒を見るために自らは結婚しなかった。

いざというときは家族のために一生を捧げるのが当然。
そうした役割を期待されているのが「おねえちゃん」だったのかもしれない。
そのおねえちゃんが(おそらくはまだ結婚前の弟妹が残っているうちに)恋をしてしまう…
今考えると「おねえちゃんも妹と同じように自分の人生を生きても良いのだ」というメッセージなのかもしれない。
そのドラマがもし人気だったのなら(当時の祖母の近所づきあいはもっぱらテレビの話だったから人気ドラマを選んでみていたのではないかと思う)
当時の人々は「家族のための犠牲なんかいらない、おねえちゃんも自由に生きて構わない」と考え始めたのだろう。

そして現在、「おねえちゃん」が恋をし、自分で稼いだお金を自分のために使うことは、ドラマでもセンセーションでもなくなった。
民主主義の浸透によって最も救われたのは、おねえちゃんとその彼氏かもしれない。

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8月22日

目標に合致した愛称が良い

女子サッカー日本代表チームの愛称「なでしこジャパン」にはどうしても違和感がある。
音の印象、喚起される色や形、どちらをとってもか弱く、とうていスポーツチームにふさわしい名称ではない。
地域や学校のチームがシャレでいかにも弱そうな名前を付けるのなら理解できる、
しかし、この弱そうな名前のチームを構成するメンバーは、日本を代表する高い能力の持ち主達だというのだ。

ナデシコ色はピンクの系統だ。
ピンクは美しさを競う競技にはよく使われる色だが、そうした場合も「強さに裏打ちされた美しさ」を競うためか黒や紺などの強い色と組み合わせて使われている。
日大陸上チームのイメージカラーはピンク(駅伝のたすきが有名だろうか)だが、全身ピンクというわけではない。
格闘要素の入った球技ではまず使われないだろう。
強そうに見えるのは黒と赤。
そういえば子ども向け特撮ドラマの主人公は「赤」であることが多い。
黒はむしろ、敵役の色であるか、単独行動を取りながら主人公達をサポートするキャラクターの色になっている。
ユニフォームはやはり赤が良い。
なでしこジャパンもさすがにユニフォームは強い青である。

女子ホッケーチームは「さくらジャパン」だそうだ。
あれだけ走り回るスポーツになぜか樹木である。
とはいえ、なでしこジャパンよりは少々マシだとは思う。
桜の花はか弱くても、幹や枝は堂々としているからだ。
「さくらジャパン」はどっしりとした試合運びを目指すのだろうか?

翻って、なでしこジャパンは「よりか弱く」を目指すのだろうか?
スポーツであるからには「より強く」を目指してほしいし、愛称以外は強さを指向しているように見える。
愛称も「より強く」のイメージに合致させた方が据わりが良いのだが…。

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