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9/1家族的職場 9/11救急車に乗ったことはあるけれど…

9月1日

家族的職場(自分のための覚え書き)

他の条件が同じで家族的な職場といかにもビジネスライクな職場があったとする、
就職するならどちらにしたいか?
私なら間違いなく後者である。
かつては、家族的な職場を「ぬくもりのある日本的な」望ましい職場だと勘違いしていた。
今では、脳天気すぎた自分に苦笑するばかりだ。

家族的な職場は、吉と出れば強烈なチームワークを誇る集団が形成され、凶と出れば職場イジメの温床となる。
落差が大きすぎるのだ。
昨今では半端に成果主義が取り入れられていて、恣意的な“相対評価”が行われる。
普通の職場環境なら、異常に僻みやすい人間の僻みに裏付けられた主張「○○さんは自分が頭が良いと思って私たちをバカにしている」はスルーされるものだ。
しかし、半端な成果主義のもとでは、自分が向上するための努力より他人の足を引っ張る努力に傾注する人間が出てくる。
異常に僻みやすい人間がターゲットを決めると、他人を攻撃するための努力を惜しまない人間が賛同する。
「縁故採用ばかりの従業員の中にあって試験成績で採用されたごく少数の従業員」とか「高卒や高校中退の同僚に囲まれた大卒や院卒」などは多数派にとっては「私たちの仲間じゃない」のでターゲットにされやすい。
嫌がらせは些細なものからはじまる。
どんなに些細なものでも、それはやがてエスカレートする。
ビジネスライクな職場なら足を引っ張られつつも結果を出すことは不可能じゃないが、家族的な職場では絶望的だ。
それでいながら引き留めもしつこい。(嫌がらせをしていることを認めないので。)
自分が多数派の「仲間」ではないと分かったら、早めに逃げて正解だと思う。
経済的にも、うつ病の治療の方がよほど高くつくだろうと思われる。

業界そのものが家族的になりやすい場合、やはりなるべくビジネスライクな会社を選びたい。
一般的に、職場が家族的であることは(終身雇用時代の影響で)良いイメージで語られることが多いので、会社側も(自覚していれば)家族的であることを隠さないだろう。
面接ではにこやかに受け答えても、その会社には行かない。

ただし、ビジネスライクな職場といっても、やはり毎日顔を合わせる人間達がいる以上限度がある。
そこで、以下は私のための覚え書きである。

学歴・職歴は問われるままに正直に話すな。
先に先輩達のそれを聞いてから、僻まれそうにないものだけを選んで話す。
最初は誰が「ひがみポイ子さん」なのか判断できない、
外面の良いひがみポイ子さんだっている。
嘘をつくわけではない、敢えて言わないだけのことだ。

少なくとも新人のうちは人に親切に振る舞うな。
人を攻撃せずにはいられないひがみポイ子さんにとって、親切な人間はカモでしかない。
さらに、周囲の人にとっても“親切に振る舞うのが当然の人”と見なされてしまう。
まして、自分は暗算でも計算できるからと、計算機を忘れて困っている人に自分の電卓を貸すような行為は、
ひがみポイ子さんにターゲットの存在と集団イジメに持って行くための理由の両方を教えるようなものだ。

機会をとらえて幼稚に振る舞う。
嫌がらせは、幼稚であればあるほど累積効果が高い。
いい大人が幼稚な行いで自分を攻撃してくる現実を認識するのも大変だ、認識できたときはすでに多大なダメージを受けている。
さらに(暦年齢には関係なく)上司や同僚に訴えたところで「あなたの方が大人なんだから長い目で見てやって」と流されるのが落ちだ。
最悪、ひがみポイ子さんのお世話係に任命されてしまう危険もある。

ポイ子さんは私より先に職場にいるかもしれないし、後から入ってくるかもしれない。
世の中がもっとビジネスライクになるまで、しぶとく生き残ってやろうと思う。

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9月11日

救急車に乗ったことはあるけれど…

今年度になってからだと思った、駅にポスターが貼ってある。
「救急車はタクシーではありません!!」とでかでかと書いてある。
今朝も救急車の出動が大都市圏を中心に減った、と報じられていた。
消防署員の声として「軽症者の利用が減ったのではないか」と感想が述べられていた。
その後に統計結果でも報じるかと思って待っていたが、それはなかった。

軽症のうちに受診できる人が増えた(仕事より自分の健康を優先できるようになった)、どの医療機関にかかれば良いのか情報が行き渡った、医療機関へのアクセスが良くなった、などの条件が整ってきたなら、軽症者による救急車利用は減る。
私が住む地域ではそうした事情が改善されたという話は一向に聞かないが、大都市圏は改善されてきているのだろうか。
地方にも早くそうした恩恵がほしいものだ。

そこで、あのポスターの文言が気にかかるのだ。
改善がなされてきている(と考えられる)大都市圏ならともかく、地方では「昼間は我慢して仕事をしていたものの夜になって悪化した」とか「どの病院が受け入れてくれるのか分からない」という人が少なくない。
あのポスターを日々見ていたら、いざというとき電話するのをためらいそうだ。
苦しいけれど受診してみて案外軽症だったりしたら私はモンスターペイシェント扱いだろうな、とか。
「本当はたいしたことないのにタクシー代節約したいだけじゃないの」などの嫌みを言われたら嫌だな、とか。
いや、もちろん分かっている。
救急車が到着するまでに時間がかかるからと、救急救命法の講義を快く引き受けてくれる救急隊員はいい人だ。
そんな人たちが患者を前に「大げさな」と舌打ちすることはないだろう。
しかし、あの文言を実際に目にし、口に出すうちに、救急隊員の心にも染みこまないとは限らない。

救急車をお願いしたいのは不安に苦しむ患者の家族だろう。
医療事情になんら改善の見られない地方の住人への言葉としてはあれは冷酷すぎる。
せめて改善を始めるまであのポスターは待ってもらえないだろうか、と思う。

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