雪丸ちゃん便り（ねこの育児日記）

これまでのストーリー

8月17日

8月18日

8月19日

注意マークはムービーへのリンクです。140kB前後あり、重めです。

これまでのストーリー

2007年7月20日、家族で出かけた帰り道、豆腐屋に隣接した駐車場の片隅で座るも蹲るも出来ず、四肢を投げ出して横たわった状態で、か細い啼き声をあげていたサバトラの仔猫が“にゃあちゃん”でした。
しばらく待っても親猫が来る気配も無く、動けない様子だったので、回復するまでという条件をつけて息子が保護しました。
乳歯が生えているので離乳したばかりでしょうか、親猫とはぐれてしまい幾日か彷徨っていたのかはわかりませんが、蛍光灯の下で確かめると、あちこち傷だらけで、てのひらにあばら骨の凸凹が触るほどガリガリに痩せ細り、スポイトの水も吸えない位に衰弱しきっていました。
少しでも回復してという願いも虚しく、にゃあちゃんは3時間後に息子の膝で息を引き取りました。

翌日午後、にゃあちゃんの亡骸を土に還した後、私と娘は買い物に、息子は家に帰ると言うので、途中でわかれました。
買い物から帰ってきて荷物を冷蔵庫にしまっていると、息子の部屋からミィーミィーと啼き声が聞こえてきます。
「えっ？まさか…」
部屋を覗くとそこには、左前脚に裂いたタオルで間に合わせの包帯をした白いふわふわの仔猫が息子の膝に抱かれていました。
出血は仔猫を見つけたコンビニの駐車場から家に運ぶ間に止まったけれど、左肩の先から10cmを残して前脚がちぎれたひどい状態で熱もあり、
「この仔猫も駄目かもしれない」
と思いました。
しかし、身体や頭部に外傷が見当たらないのと、腕の中から逃げようとする体力に一縷の望みをかけ、急患と手術対応のできる動物病院をさがして運びました。
左前脚を無くす大ケガのショック症状、傷からの感染、またそれらを乗り越えても左前脚欠損という障害を負い、そうなれば、里親を見つけることも困難になるだろうと…
薬殺による安楽死か、生涯の面倒を見るかの選択をしなければならなくなりました。
息子は飼うことに決めていました。
二日続けて仔猫を見つけた事は、最初のにゃあちゃんが「この仔猫は助けてあげて」と呼び止めたんだと…
そして、白いふわふわの仔猫に『雪丸』と名前をつけました。

7月22日から本格的に治療が始まり、順調に回復(病院での様子)して（7月30日の様子)
8月11日にちぎれた左前脚の断面をきれいに処置して筋肉と皮膚で覆う手術が行われ．経過も良好、(8月13日の様子)
2007年8月17日(金)晴れて退院です。

8月17日