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10月1日

上品な自治体です

毎日乗降する駅に貼ってある救急車の適性利用を呼びかけるポスターは、実は2枚ある。
1枚は不愉快な感情を引き起こす「救急車はタクシーではありません」
もう1枚は地元の消防署製作のものである。

人形を抱いた少女が微笑んでいる。
彼女の前にはストレッチャーが置いてある。
「もしもあのとき遅れていたら…」の文字がやや大きめに書いてある。
彼女の表情から、救急車のおかげで助かったのだろうと想像できるポスターだ。
インパクトは弱いが、温かい感情が残る。

ヒステリックに喚く声はたしかに耳目を集めるが、こうして並べてみると改めて下品で不愉快だ。
穏やかで知的な訴えができる地元の消防署に感心した。

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10月12日

頑張れ、知性

昔いわゆる“ロス疑惑”で有名となった三浦元社長が自殺して亡くなった。
さぞや無念だっただろうと思う。

私はもちろん真相など知らない。
しかし、当時の無罪判決にほっとした1人である。
当時のワイドショーはあきらかに過熱し、
検察もまるでワイドショーに後押しされるように(というか真面目に捜査するどころじゃなくなってといった印象だった)逮捕に踏み切ったのだった。

が、裁判はワイドショーではない。
煽り報道ならともかく、思い込みだけで有罪判決は出なかった。
やはり裁判官はデバカメ的な言説には惑わされなかった、
やはり裁判は(少なくとも)ワイドショーより上品で知的だったのだ。

そして、私たちは被害者のご冥福を祈りながら、ロス疑惑を忘れた。
それが、今更アメリカで元被告は罪を問われ逮捕された。
なぜアメリカの手によって?
なぜ日本の知性がアメリカに否定されねばならないのか?
私たちは当惑するばかりだった。

三浦元社長は自殺したのだという。
真相はこれで永久に闇の中に。
この事件が知性否定時代の幕開けにならないことを祈る。

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10月26日

節約の参考にしたい

原材料の高騰が酷い。
円はユーロに対しても値上がりしてるのだけれど、円高の影響はいつ出てくるのだろう?
影響が出るまで家計は耐えきれるんだろうか?
メーカーの方も実質的な値上げは販売単位の数量を減らすことで対応している。
売り上げを激減させない工夫は、単純に値上げされては買えない世帯への思いやりにもなっているようだ。

最近はなんでも小さくなった感があるが、人間のサイズは縮まないのでそのままサイズで販売されるものもある。
傘などは身長に対応したサイズでないと、濡れる面積を減らす目的を達成できない。
(とはいえ、いかにも安っぽい傘を持ち歩く人が増えた…)
ところが、雨が降ったときにスーパーの出入り口に設置してくれる傘袋が、なぜか最近短くなった。
以前は傘に傘袋をかぶせて、ビニールごと柄の部分を持てたのだが、今のサイズでは柄の部分までの長さがない。
この傘袋は、雨で店内の床が濡れるのを防止することによって、
顧客の転倒の危険を減らし、店内の衛生状態悪化を防止し、従業員の掃除の仕事が増えて本来の販売の方に影響が出るのを防止する。
以前のサイズならそうした効果を期待できただろう。
しかし、短くなってしまっては、顧客が買い物に注意を取られると、傘袋が落ちてしまう。
悪意ではない、押さえておく場所がなくなったのでどうしようもできないのだ。

これでは傘袋代が安くなっても、全体のコストは増大しそうだ。
早晩傘袋サイズは元に戻るだろうと思う。
これは主婦には大事な忠告だ。
目先のコスト削減に気を取られて、全体のコストを増大させてしまう…よくあることだ。
気をつけよう。


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